2016/11/22    13:00

朴氏が去って、北朝鮮?――見通せない韓国政界

韓国大統領の退任後の運命は、おしなべて暗い。家族や本人が汚職で逮捕されたり、起訴されたりする。廬武鉉・元大統領のように、捜査を苦に自殺することさえある。現職の朴槿恵大統領も、この不幸な「元大統領クラブ」に加わることは、すでに確定的になっている。問題は、それが2018年2月の任期満了後なのか、それとももっと早いのかということだけだ。
 
同国の検察は、朴大統領の友人である崔順実(チェ・スンシル)氏の国政介入疑惑などで、同氏と朴大統領の側近2人を、職権乱用などの罪で起訴。朴大統領本人については、「相当部分、共謀関係があると判断した」と指摘した。支持率がひとケタにまで低下し、朴大統領が国民の信頼をほぼ完全に失っている中で、今後の焦点は、朴氏が自ら辞任するのか、あるいは弾劾されるのかという点だ。
 
国会の弾劾決議には議員の2/3以上の賛成が必要。憲法裁判所は決議を受けて180日以内に弾劾の可否を判断し、9人の判事のうち6人が賛成すれば朴氏は罷免され、その後60日以内に大統領選が行われる。
 
国内では朴氏の辞任に向けた圧力が強まっており、主催者発表で100万人に上る規模のデモも全国で行われている。一方で不透明なのは、朴氏を辞職させた後に、どのような政権が生まれるのかということだ。
 
野党の大統領候補の筆頭は文在寅(ムン・ジェイン)氏だ。露骨な親北政策を取った廬武鉉政権の実務を担った人物で、前回の大統領選で朴氏に敗れたものの、得票率は3%あまりの僅差だった。その文氏は、2007年の国連での北朝鮮人権決議の際に、廬武鉉政権が北朝鮮の意見を聞いて採決を欠席した疑惑への関与が疑われている。朴政権は北朝鮮の意向をくむ政党の解散を命じるなどの対策を取ってきたが、同氏が任期途中で退任するとなれば、北朝鮮派の勢力が韓国内で勢力を強める恐れがある。
 
韓国の政治の行方はまだ見通せないが、北朝鮮の勢力がさらに浸透していくことへの備えは、少なくとも必要だ。

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