2016/06/07    08:00

ふたたび「旭日旗」に過剰反応の韓国

歴史問題が日本と韓国との軍事協力に水を差している。
 
韓国では、日米韓をはじめ、オーストラリア、シンガポール、マレーシアが参加する海軍の共同訓練が3日まで開かれていた。海上自衛隊は二隻の艦船を派遣し、先月24日に鎮海海軍基地に入港したが、この時に自衛艦旗の「旭日旗」が掲げられていたとして、一部のメディアが反発。この旗を「かつての軍国主義の象徴だ」として批判した。
 
在米の韓国人団体の中には、「先祖を殺した殺人犯が先祖の血で染まった服を着て、自宅に入ってきたようなもの」という過激な批判を繰り出すものもあった。
 
反日世論を意識して、韓国は済州島に各国艦船が入港して3日に行う予定だった閉幕式の内容を変更し、式は代わりに鎮海で行われたという。
 
今回の共同訓練をめぐるトラブルは、これだけではない。韓国は大型揚陸艦「独島(竹島の韓国名)」を訓練の前半部で使用したが、同艦への乗船に難色を示した海自は後半からの参加となったという。
 
国際的な演習の場で、わざわざ友好国を挑発するような名前の艦船を使用し、共同訓練の和を乱す韓国側の姿勢には理解しがたいものがある。
 
また、「旭日旗」に対する批判的な世論についても、政府の責任による部分もある。昨年には、セウォル号沈没事件後の朴槿恵大統領の動静に関して、韓国地検が地元紙を引用しながらコラムを書いた産経新聞記者に対して出国禁止措置を取り、起訴するという出来事もあった。さらには、慰安婦について「自発的な売春」などと著書に記した大学教授も、名誉毀損で起訴されている。
 
歴史問題で一方的な立場の議論しか許されないという社会の空気が、極端な反日世論がいつまでも続く原因をつくっている。言論の自由という価値観を認めなければ、日本との関係改善はおぼつかず、今回の共同演習のように国際的な連携にも水を差しかねない。韓国の利益のためにも、言論の自由に道を開くべきである。

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