2014/11/14    15:00

防大の「開校祭」に行ってきた

 
UFOとミリタリーは切っても切れない関係にある。海外のUFO情報は、多くは空軍が抑えている。だから、UFOニュース・ウォッチャーとしては防衛に関心を持たねばならない。・・・というのは後付けの理由で、本当はカッコいいから好きなだけである。ということで、今回、防衛大学校の学園祭、「開校記念祭」に行ってみた。

防大というのは、陸・海・空の幹部自衛官を養成する防衛省管轄の大学校である。部隊を統率するリーダーになるため、日夜厳しい訓練をしている男クサい世界だ。(ただし、現在は”男前な”女子学生もいる。)

そんな防大にも学園祭はある。しかし、他の大学と違って、ここの学園祭は、ちょっと別世界である。日頃、なかなかのぞくことのできない防大を垣間見ることのできる開校祭の様子の一部を紹介してみよう。

実戦さながらの戦闘訓練

初日必見の展示は「訓練展示」である。これは、400メートルトラックの陸上競技場で、迷彩服に身を包んだ陸上要員が戦闘訓練を展開して披露してくれるものだ。ちなみに防大生は2年生から陸・海・空の各要員に分かれ、陸上要員が最も多いという。

  

(小銃小隊 手前は機関銃)

(対戦車砲:中央) 


広いトラックの両側に攻撃部隊と防御部隊が相対している。一口に攻撃といっても、そこにはちゃんと流れがあるのだ。「これは訓練ではない」・・・いや、訓練なのだが、ふとこの言葉が脳裏をかすめるド迫力だ。

 



防大初登場10(ヒトマル)式戦車や戦闘ヘリのコブラを見られる稀有な機会だ。





 

一糸乱れぬ行進 観閲式

2日目の目玉の1つは観閲式である。観閲式とは、約1500名の防大生が指揮官の元、堂々たる行進を行う、いわば国民への披露の場である。式の中では、卒業生パイロットによる陸・海・空からのヘリ・輸送機・哨戒機・戦闘機の祝賀飛行もある。F-15戦闘機が頭上をかすめるなど、めったにない機会だ。

 
 

防大生は、1年生から4年生の全員が、第1大隊から第4大隊の4つの大隊に分かれており、各大隊は中隊、小隊に編成されている。観閲官(学校長)への栄誉礼、国旗に敬礼など、統率のとれた一連の動きに、見ている方も気持ちが引き締まり、日本人の自覚や誇りが高まるというものである。粛々とした行進をぜひ動画でごらんいただきたい。



ここで見逃してはならないのは、陸上自衛隊第一空挺団による上空1㎞あまりからの空挺降下である。わが国唯一の空挺団で、全員が空挺レンジャーというエリート集団が、実際に上空からパラシュートで降りてくるのだ。
潜入という使命からか、地味な色のパラシュートである。
上空の航空機からゴマ粒ほどのヒトガタがポイポイと投げ出されるのを真下から見るのは、ちょっと異様だが、UFO記事ウォッチャーとしては、この”フライング・ヒューマノイド”はちょっと嬉しい。




観閲式が終わると、儀仗隊の登場である。儀仗隊による栄誉礼というのは、国家元首など”偉い人”を迎えるときに行われる敬意と警護を表しており、なかなか見る機会のないものだ。この儀仗隊がファンシードリルという、あり得ない技を披露してくれる。百聞は一見にしかず。ぜひとも動画を見て頂きたい。




はっきり言って、皆、男前である。これを見るために若い女性が殺到するのである。
 

合戦さながらの棒倒し

午後は、いよいよ棒倒しだ。テレビで紹介されたのでご覧になった方もおられるだろう。

棒倒しといっても小学校のときにやったのとは迫力と危険度が半端なく違う。各大隊の、ほとんど命をかけた死闘である。救急車もすぐ横で待機というアブナさだ。

棒倒しのアナウンスが入るころ、各大隊の学生舎の前から、合戦前の大きな鬨(とき)の声があがってくる。関ヶ原の合戦でも、もうすこし静かだったんじゃないかと思うほどの雄叫びだ。なにやらほら貝の音までして、猛者どもの入場である。全員、真っ白のヘッドギア装着である。一瞬、うるさいストーム・トゥルーパーの集団かと思ってしまった。

棒倒しといっても奥が深い。これにも攻撃局と防御局があって、それぞれ、「突攻、スクラム、遊撃」「キラー、棒持ち、上乗り、サークル、サル」といったパートがある。用意周到な作戦がなされているのである。

いざ、決戦の幕が切って落とされると、そこは血みどろの戦いである。肉弾は乱れ飛ぶわ、迎撃して叩き落とすわと思えば、落とした敵を押さえ込みにかかる者あり、引っぺがす者あり、棒の上にのっかってるサルをひきずり落とす者あり。しかし棒を30度以上倒さねば勝利とならない。





いやがおうにも闘争本能が甦る。筆者(女)の中に眠る(いや起きている)男気が刺激されて仕方ない。わが身の中から「あん中に自分も入れろぉー」という声がする。

今年の優勝は第3大隊だ。みな、満身創痍でシャツはズタボロ。布きれがヒラヒラしているだけ。裸の者までいた。幸い救急車は出動しなかった。そして勝利の雄叫びは、いつまでもこだましていた。

このクライマックスを撮るために国内だけでなく海外のメディアも来ていた。

こうして、日が落ちて寒くなるころ雨が降り出し、つわものどもが夢のあと、グランドでフィナーレが華々しく行われ、開校祭はお開きとなった。
 

すべては日本を守るため

日本中から参集した観客たちが帰るころ、あちこちで名残を惜しむ男女がいる。どこでどうやって出会うのか、防大生にも彼女のいる者たちはいるのだ。そういえば、第3大隊学生舎の前に、”彼女求ム”のコーナーがあった。顔写真と簡単なプロフィールが貼りつけられている。真剣に見入る若い女性の群れの本気度がすごかった。・・・そうか、その手があったのである。「そうだ開校祭行こう」なのである。

防大は、三浦半島の突先にある。すぐ裏手は、あのペリーが来た浦賀水道である。太平の眠りを覚ましたあの浦賀である。そこから日本の近代は急転していった。

現代も、先の読めない世界情勢である。日本も激動の真っ只中にいて、舵取りが非常に難しい時代にいる。

多くの学園祭が、今一つ統一感のない印象のものが多い中、防大の開校祭は、非常にわかりやすかった。それは、すべてが「国防」という二文字に集約されているからだ。防大生は、自分たちが日本の最後の砦だという自覚を持っている。

一年に唯一、一度だけ、扉が開いて自由に学校に入れる開校祭が終わるころ、名残を惜しんでシンデレラたちは帰ってゆく。防大生は、忙しい。開校祭が終われば、また塀の中で、厳しい訓練に明け暮れる。かつてノーベル賞作家大江健三郎氏は「防衛大学生はぼくらの世代の一つの恥辱」とまで言い放った。しかし、すべては、愛する者とこの日本を守るためなのである。

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