2015/10/13    15:50

世界から「金」を集める中国とロシア

ソ連の崩壊後、米国一国だけが「世界の警察」としての役目を担って来た。しかし、ロシアと中国の世界における影響力は増大している。

ウクライナ紛争に絡む、米国とEUのロシアへの制裁が起因となって、ロシアは中国に接近しており、両国が同盟的な関係を構築しつつある。今、ロシアと中国が連携して米国に対抗するという構図が出来つつある。米国は、この両国の連携の構築を避けねばならなかったはずだ。

経済面ではBRICSのメンバー国のインドもこの連携に加わろうとしている。この3カ国が推し進めているのが、ドル体制からの離脱である。
 
ドル通貨への信頼は2008年のリーマンショック以降急激に落ちた。しかも米国は、これまでドル紙幣をバブル的な拡大で印刷して来た。世界の金融市場でドル通貨への需要が減少すると、ドル紙幣も印刷する必要がなくなる。現在、米国が抱えている巨額の負債への負担も巨大となり、米国経済の破綻を招くことにもなる。またそれをロシアと中国は狙っているという。そして、ドルに換わる通貨として、ロシアと中国はルーブルと人民元の国際金融市場での取引量を増やすことに活発に動いている。
 
その企みを倍増させるかのように、この2カ国が推し進めているのが金の獲得である。『グローバルノート』に2014年度の金の保有国リストが上げられている。それによると上位10位は、

1位:米国(8,133.46t)
2位:ドイツ(3,384.19)
3位:IMF(2,814.04)
4位:イタリア(2,451.84)
5位:フランス(2,435.38)
6位: ロシア(1,208.19)
7位: 中国(1,054.09)
8位:スイス (1,039.99)
9位:日本 (765.22)
10位:オランダ(612.45)

という順位になっている。
 
そして、ロシアと中国は外貨準備金としてドルではなく、金を保有する方向に動いている。しかも、実際には両国はこの統計にある以上の金を保有しているという。例えば、2013年2月付スペイン金融専門電子紙『Oro y Finanzas』は、アメリカの情報サイト『Zarohedge』が「中国はIMFよりも多い2,814トンの金を保有している」と推測していることを報じた。その中で、中国は7,000トンの金を保有している可能性もあるとも指摘した。

また2014年11月付スペイン株式情報紙『Bolsamania』はグローバルリサーチ社のビル・ホルター氏が「1983-2002年の間に、中国は秘密裏に20,000トンの金を保有するまでになった。2002年からは5,000トンが加えられて、現在20,000-30,000トンを保有している。しかも、中国は毎年500トンの金を産出しているのだ」と述べたことを報じた。「西欧にあった金を中国は寄せ集めたということであり、中国が金相場の決定権をもっていることを意味する」と同氏は語ったという。
 
金融アナリストの デイビット・スミス氏は、「中国は世界の金を買い集め、自国の金鉱も保護し、世界最大の産金会社バリックゴールド社の株主にもなり、外国の金鉱にも資金参加している。あたかも囲碁の戦法を使って徐々に駒を進めてドルに王手かけようとしているのだ」と述べている
 
ドル体制からの離脱の動きはBRICS開発銀行、アジアインフラ投資銀行、上海協力機構などの組織体を通して促進されている。また中国は、スワップ協定を世界の多くの国と結びつつある。ロシアも中央アジアやラテンアメリカでの貿易取引の拡大が進んでいる。そこではドルは支払決済には一切使わない姿勢だ。
 
石油の需要と関係させて、石油への需要が増すことに比例してドルへの需要も増大した。それはドル紙幣の需要拡大にも繋がり、米国の利益に増大した。しかし、上述『Oro y Finanzas』でも指摘しているように、中国とロシアは石油売買をドルではなく金で行なうシステムも構築する可能性があるという。

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