2016/09/18    14:47

天皇陛下の生前退位――国民の大半が「賛成」

天皇陛下が「生前退位」のご意向を国民に示されてから1カ月余り経ったが、複数の報道機関が行った世論調査で、「一代限りではなく、恒久的に生前退位を認める」ことに、60~70%の国民が賛成であることが分かった。(参考:   

しかし、政府は、退位の実現を迅速に行うことを重視し、今上陛下に限って生前退位を可能とする特別措置法を制定した後、皇室典範の抜本改正を議論する「2段階論」で検討する方向での検討に入ったようだ。
( 「政府、天皇の退位は特措法を先行 一代限り容認、女性宮家も議論」 共同通信 2016/9/5 )

天皇陛下の「ご公務」として、マスメディアを通じて我われ国民に報道されているのは総理大臣の任命や、海外要人との会見や晩餐会くらいだが、陛下は、日本神道の最高神官として、季節ごとの宮中祭祀も数多く務めておられる。戦後、日本のメディアは、宗教を扱うことを嫌っていることもあり、それらを「天皇家の私事」としてほとんど取り上げないため、国民の目には触れない。

だが、宮内庁のホームページを見ると、国事行為などのご公務のほか、国内各地への行幸啓、外国ご訪問など、まさに日々“激務”と形容される活動をこなされている。

一般企業などであれば、高齢となって自らの健康に不安を抱けば、経営者が後進にトップの座を譲ることはごく当たり前のことだ。その当然のこと、しかもご自身の日々の暮らし方についてのお考えを率直に述べることさえ、「政治に関わる発言は許されない」として制限を受けるというのは、一般国民に認められた「人権」が、天皇陛下には無いと言えるのかもしれない。

これまで政府は、ご公務の数そのものを減らしたり、皇室典範に定めのある「摂政」を置くことで、天皇陛下の負担を軽減する道を模索していた。しかし、陛下は今回の「お言葉」の中で、「国事行為や、その象徴としての行為を限りなく縮小していくことには、無理があろうと思われます」、「(摂政を置く場合も)天皇が十分にその立場に求められる務めを果たせぬまま、生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに変わりはありません」と述べ、天皇である限りは、今あるご公務はすべて十分に果たしたいと、政府の考える方針に反するお気持ちを表明された。

長期政権を目指し、憲法改正にも意欲を示す安倍晋三首相には、天皇制の絡む憲法の条項についての本質的な議論や、「女性・女系天皇」の議論まで再び噴出しそうな皇室典範の改正といった複雑な問題で、自らの政権運営の道筋やスケジュールを乱されたり、余計なエネルギーを割かれたくないという思いがあるのかもしれない。

だが、ご自身の「終焉」を見据え、象徴天皇と2000年以上の歴史の重みを持つ皇室の末永い未来までお考えになりつつ、国民の豊かな暮らしと幸福を途切れることなく日々に念じられている天皇陛下のご存在は、日本国民にとってたいへんありがたいものだ。

首相や政府に対して、お考えを直接表明できないお立場にあって、あえて国民に向けてお言葉を述べられた陛下の「お気持ち」を、我われ日本国民はしっかりと理解して受け止め、政府に働きかけてゆく必要があるのではないだろうか。
 

TOP NEWS

解明されてきた真相

2017/08/30  12:24

どうしてバルセロナでテロが発生したのか。

今そこに危機があるのに

2017/08/25  08:00

地球外からの攻撃に人類は一致団結できるか

Appleより優秀な人材が集結?

2017/05/16  14:05

電気自動車の先端を行くテスラモーターズ

早急に業務時間改善と意識改革を

2017/05/31  14:05

教員は子供の成長に寄与することが本来の仕事

ACCESS RANKING

2

アメリカの自動車王に学ぶ「経営に貫かれる奉仕

ヘンリー・フォードの経営思想

4

指揮官である首相の参拝は中曽根首相以降、朝日

靖国神社に参拝する防大生

5

スペイン発 ファッションの国際競争

ZARAのライバル、MANGOをご存知ですか?

6

次世代の党、杉田水脈議員の国会質問が素晴らし

専業主婦は怠け者なのか?

2

指揮官である首相の参拝は中曽根首相以降、朝日

靖国神社に参拝する防大生

3

スペイン発 ファッションの国際競争

ZARAのライバル、MANGOをご存知ですか?

4

アメリカの自動車王に学ぶ「経営に貫かれる奉仕

ヘンリー・フォードの経営思想

6

プーチンとネタニヤフの取り決め

ロシアとイスラエルの軍事衝突は回避できるか

7

次世代の党、杉田水脈議員の国会質問が素晴らし

専業主婦は怠け者なのか?

2

スペイン発 ファッションの国際競争

ZARAのライバル、MANGOをご存知ですか?

3

指揮官である首相の参拝は中曽根首相以降、朝日

靖国神社に参拝する防大生

7

アメリカの自動車王に学ぶ「経営に貫かれる奉仕

ヘンリー・フォードの経営思想

9

補償金3億ドルを無償で韓国に渡した1965年

軍人遺族らが韓国政府をついに提訴!!「日本の補償金返して」

10

次世代の党、杉田水脈議員の国会質問が素晴らし

専業主婦は怠け者なのか?