2015/05/09    14:00

古代文明は発展中ではなく既に遺産だった

ヘルメス哲学に非常に詳しい哲学者、数学者のシュヴァレ・ド・ルービッチの研究書をわかりやすく解説したジョン・アンソニー・ウエストの『天空の蛇』という本があります。
 
この本の趣旨は、エジプト文明は石器時代から発展してできたのではなく、アトランティスの遺産から始まったため、はじめから高度な文明を持っていたというものです。
この本の解説には次のように書かれてあります。

ここで興味深いことは、ウエストがド・ルービッチの次のような意見を発展させていることである。「エジプトの宇宙と天地万物についての知識は、エジプトだけに固有のものではない。まさにプラトンが言う、海に沈んだアトランティス大陸からの入植者や難民がもたらしたものだ」

このド・ルービッチの考え方を採用するならば、エジプトと中央アメリカの宇宙論が似ていることも説明できる。つまり、別のアトランティス大陸からの難民が中央アメリカにもやってきたのだ。

古代エジプト文明において、ヒエログラフや神話、数学や洗練された計画システムなどが最初から完成していたことは、エジプト学者も認めている。だが、ド・ルービッチはさらに議論を進める。つまり、この古代文明は発展したのではなく、遺産であったというのだ。

これを受けて、ウエストはスフィンクスの古さについて資料を提示し、論争をしかけている。スフィンクスの古さはアトランティスが存在したことを裏付ける最も信頼できる証拠だと述べているが、それは物理的な場所というよりも、エジプト王朝がはじまる数千年も前に、高度に洗練された文明がさかえていた証拠だというのだ。
(大地舜訳、ピーター・トンプキンズ、翔泳社、1997年、411-412頁)

200年前に欧米でエジプト学が興隆し、古代エジプトの調査が始まっていますが、古代エジプト文明の本質は謎のままです。
 
上記のシュヴァレの研究もエジプト学界からは「非難」と「無視」をされ、どのような証拠があっても、どんなに論理がしっかりしていても、エジプト学界に耳を傾けさせることは不可能でした。
 
主流派のエジプト学者達の見解は、「古代エジプト人は野蛮人である。高度な技術文明もあったが、それはあくまでも一時的なもので、そこから現代人が学ぶことは少ない」」というものです。
 
本当にそうでしょうか?
『天空の蛇』の著者ウエストは、次の言葉で結んでいます。

スフィンクスを彫り、その側にすばらしい神殿を建て、200トンの岩を几帳面に積み上げたのは、「狩猟民や採集民」ではない。これまで人類の遠い過去について教えられてきたことは、すべて考えなおさなければならない。発展は視点次第なのだ。(中略)古代エジプトを再発見すれば、現代に新しい文化が花咲くに違いない。
(同上、406頁)

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