By. Julia. Y
2017/04/25    08:10

ドイツでも学費がかかるように~バーデン・ヴュルテンベルク州での決定について

今回は、ドイツの大学での授業料について書いてみようかと思います。以前この記事で少し述べたように、ドイツでは高等教育も含めて、私立の学校や大学に通わない限り基本的に教育費は無料です。

しかしこの記事にあるように、Baden-Württemberg(バーデン・ヴュルテンベルク州)では、2017年度の後期以降EU圏外からやって来た学生には一学期あたり1500ユーロの学費を課すことが、今年の始めに決定されました。学生の人数が急激に増加していることが、学費の徴収を決定するに至った理由であるそうです。

それを受けて、正義といった観点から、非EU圏の学生に学費の徴収を求めるのは人種差別ではないのか、と主張する学生がStuttgart(シュトゥットガルト)でデモを起こしたようです。

しかしながら、高等教育にかかる学費という点から見ると、外国人を自国民と同等に扱う国は少なく、むしろ自国民と比べて外国人に桁違いの学費を求める先進国は多くあるのではないかと私は思います。例えばアメリカの州立大学などは、そもそもその州の住民が納めた税金で運営されている大学であるため、留学生は現地の学生と比較して高い学費を納めなくてはなりません。

学費を設けるというバーデン・ヴュルテンベルク州の決定に関し、難民やエラスムスプログラム(奨学金をもらいながら、欧州2カ国以上の大学で研究を行う修士課程のプログラム。EUが行う教育政策ではあるものの、日本人も応募可能。)によってドイツで勉強や研究を行う学生は、今まで通り学費を支払う必要がないようです。また、ドイツでAbitur(アビトゥア、高校卒業認定試験)を受けた学生については、非EU圏出身であろうとも学費を納める必要はありません。

1学期1500ユーロという学費の徴収は今年の10月から始まるため、バーデン・ヴュルテンベルク州内の大学にどのような影響が出るものかこれから要チェックかと思います。また、これを受けて他の州も学費を設けるようになるのか、そして外国人留学生が減ることもありうるのか、大学の学費というテーマは個人的に興味深いため、これからもこのテーマに関する記事を注視していきたいと思います。


 

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