By. Julia. Y
2017/03/02    15:38

宗教改革者ルターとビールの関係

度々取り上げてきました宗教改革者ルターと、今回はビールの関係について書いてみようと思います。

この記事でも述べたように、今年は宗教改革500周年ということで、ルターが新聞記事やドキュメンタリーなどで取り上げられることが多いように思います。ここでは、ルターによるビールに関しての発言をまとめた、ドイツの全国紙Frankfurter Allgemeine Zeitungによる面白いブログがあったので紹介します。

宗教改革のあった時代、ビールは今よりもアルコール度数が低くく、娯楽というよりも栄養を取るための手段という意味があったようです。ワインが高価なものであった当時、ルター自身もビールを飲むのは好きだったそうで、ビールに関してのいくらか矛盾に満ちた発言もあります。

„Bier ist Menschenwerk, Wein aber ist von Gott.“
(ビールは人の産物、そしてワインは神の産物だ。)

 

 „Torgauer Bier ist viel besser als Wein.“ 

(トアガウアービール(当時のヴィッテンベルク周辺でよく飲まれていたスタンダードなビール)はワインよりもうんと良い。)

 

 „Gestern musste ich daran denken, dass ich ein sehr gutes Bier daheim habe und dazu eine schöne Frau (oder sollte ich sagen Herren). Und du tätest wohl, dass du mir den ganzen Keller meines Weins herüber schicktest, und eine Flasche deines Biers.“ (an Katharina aus Dessau, 1534)

家に持つべきものは良いビールと美しい女性だと昨日考えていました。私が倉庫に持っているワインと、君のビール1本をこちらへ送ってはもらえないですか?(1534年、デッサウから妻のカタリーナに向けて)

上の発言は妻カタリーナに向けた手紙の1節であるようです。当時、ビールの醸造は女性の仕事であり、家で常に生徒をかかえ客人をよく迎えていたルター一家では、カタリーナがさまざまなビールを作っていました。ちなみに1534年はルターが旧約聖書のドイツ語訳を完成させた年で、この手紙はルターがしばらく滞在していたデッサウからヴィッテンベルクの家にいる妻に宛てたものです。

„Ich sitze hier und trinke mein gutes Wittenbergisch Bier und das Reich Gottes kommt von ganz alleine“ 
(ここに座って美味しいヴィッテンベルクビールを飲んでいると、神の国に近づくようだ。)

また、このサイトによると「ルタービール」という名のビールが何種類かあるようで、アマゾンなどで買うことも可能です。

宗教改革500周年の今年は、通常はヴィッテンベルクのあるザクセン・アンハルト州など、特定の州でしか祝日とならない10月31日の宗教改革記念日もドイツ全体で祝日になるなど、宗教改革が特に意識されている年となっています。美術館などでも宗教改革500周年にちなんで特別な展覧が行われたりするので、またの機会に紹介したいと思います。

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