2017/01/22    12:00

トランプ大統領の危うさ

さて、1月20日にトランプ大統領が就任演説を行います。私は就任演説を待って記事を書くつもりでしたが、状況が変化する兆しがないので、掲載されるのは就任演説後になる可能性がありますが、就任演説に先立って記事を執筆したいと思います。
 

■トランプ政権が本来やるべきこと


トランプ政権が本来やるべきことは、財政赤字をどうするかということに対して、何らかの政治的な意志を示すということです。より深く言うと、財政赤字の原因である社会保障費をどのようにして縮減していくのか、方策を明確にすることです。

アメリカの政策の中で最もウエイトが大きいのが、社会保障です。まあ、早い話がトランプ大統領は、社会保障をどうにかしないといけないよねと、国民に対して問題を提起することをしなければならないということです。

まさかとは思いますが、普通のアメリカの人々は社会保障費が連邦歳出の七割以上を占めているのだという事実を知らないのではないでしょうか。私が行政管理予算局から出されるヒストリカル・テーブルを見た時、目の玉が飛び出るほど驚きました。

トランプ政権が本当にアメリカを偉大にするというのなら、少なくともアメリカ人を奴隷状態にしている官僚機構への依存を少しずつでもよいから少なくしていくようにしていかなければならないでしょう。しかし、これはトランプ政権ができるはずがないのです。それは簡単で、政権を遅滞なく運営していくためには官僚機構の力を使わねばならない、官僚機構の助けなくして政治は行えないからです。
 

■グラスルーツが重要なアクターになる


財政赤字が膨らんだ国においては、政治家や官僚機構は自浄作用を失っているというよりか、もともと自浄作用というものはありません。政治家と官僚機構は表裏一体、切っても切れぬ関係であるからです。

ここで市民による草の根運動(グラスルーツ)が大きな力を持ってきます。

いくら減税や規制緩和をしたとしても、一方で無根拠な政策がまかり通り、放漫財政を是正しないならば、それはアクセルとブレーキを同時に踏むようなもので、何も前進しないということになります。そこで、草の根運動に携わる人々が政治の動向を厳しく監視していくことが大切になってきます。
 

■自由のための改革


では、草の根運動によって何をなすべきでしょうか。

減税などに代表される税制改革、規制緩和、財政のコントロールを回復すること、これこそ民が自由を取り戻すために必要な改革です。三つ全てに取り組まなければあまり意味がないことは、レーガン政権が証明しています。

特に財政のコントロールを回復することは重要です。財政の問題は取り扱いを間違えてしまえば、将来に禍根を残してしまうからです。また政策を進めようとする人々は、財源のことについて考えはしますが、政策が財政全体に及ぼす影響について、深くは考えようとはしないものです。
 

■草の根運動を支えるもの


しかし、市民による草の根運動だけでは行動に限界があります。これを支えるのは、人材を育てる教育研修機関や専門的な視野から市民を支えるシンクタンクです。アメリカは1994年の保守革命を成し遂げた草の根運動、教育研修機関、シンクタンクがあります。

トランプ政権が真にアメリカ国民のための政治をするかどうか、共和党が多数派を占めた連邦議会上下両院が主権者たる国民の意志を反映するかどうか、アメリカ国民はしっかり見ているのです。トランプ政権が国民のためになる政治をしないのなら、4年後に彼はホワイトハウスから追放されているでしょう。

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