2016/12/12    12:09

安倍首相のトランプ氏との会談についての意義はない

安倍首相がペルーの首都リマで開催されるAPEC(アジア太平洋経済協力)に参加する前に、17日にニューヨークの「トランプ・タワー」を訪れ、米国の次期大統領トランプ氏と会談した。しかし、その中身は何もない会談であった。単なる顔見せでしかなかった。
 
予定されている会談の当日の朝も会談の時間も場所も不明という状態だったのである。午前中の後半になって、トランプ氏スタッフのひとりケリーアン・コンウェイから午後5時にマンハッタンの「トランプ・タワー」で会談したい、と伝えられたという事で会談が実現したという次第だった(「La Vanguardia」)。
 
トランプ氏のアドバイザーらによると、彼は世界からの訪問を受けたり、電話で話をすることで精一杯で、個々の事の詳細についての把握は出来る状態ではないという(「finanzas」)。
 
11月18日付スペイン紙「La Vanguardia」は、「トランプ氏はワシントンからの情報を読むこともなく日本のリーダーの訪問を受けた」と紙面のタイトルにしてこの会談を報じた。

一国の首相との会談の前に両国に関わる情報を事前に把握しておくのが通常である。しかし、トランプ氏も彼の側近も国務省に両国に関係した情報の依頼は一切していなかったというのである。トランプ氏にとっては今回の会談は単に顔見せの会見という意識でしかなったと理解される。
 
それを裏付けるかのように、 彼の側近ケリーアン・コンウェイ氏は安倍首相スタッフに「あと数か月、オバマ大統領の執務が続くので、今回の会談で如何なる外交合意も期待できません」と伝えたという(「La Vanguardia」)。

また、会談の後にコンウェイ氏が記者会見することが予定されていたが、その会見はなかった。それも当然であろう。何しろ、トランプ氏が事前に両国の関係についてまだ把握していないのであるから、会談内容を意味あるものに出来る状態ではなかったということである。だから、仮に記者会見をしても内容のあることは何も語ることが出来なかったということである。
 
それを裏付けるかのように、ケリーアン・コンウェイ氏は「日本と米国の政治と外交のテーマについての突っ込んだ会談はトランプ氏が大統領に就任するまで待たねばならない」と待機していた記者団に述べたという(「El Diario」)

また、当初、彼女は安倍首相との会談には、ペンス次期副大統領も参加すると言っていたが、彼の参加はなかった。しかし、ペンス氏が会談が開かれていた時に「トランプ・タワー」に到着したのは確認されていたというのはスペインEFE通信の記者が確認していたという。
 
すなわち、トランプー安倍会談は重要なテーマを話し合うものではなかったということである。単に顔見せでペンス副大統領も会談に加わるという意味はないと彼らは受け取った模様だ。しかも、外交のカギを握る国務長官もまだ決まっていない状態だ。その一方で、トランプ氏の長女のイヴァンカとその婿が同席したことが注目を集めた。一部現地の報道機関はトランプファミリーの商談の為の会談ではないかと皮肉るものもあったという。しかし、この二人をトランプ政権の一角を占めるのはないかという憶測もある。
 
トランプ氏が誰よりも先に安倍首相からの訪問を受け入れたということは評価されるに値する。それはトランプ氏の善意の表れであるとスペイン紙「La Vanguardia」のワシントン駐在のジョルディ・ベルベタ記者が述べた。また、同伴している河井克行首相補佐官がこの会談の準備の為に、トランプ氏が容認している数人のアドバイザーや下院議員と相談したことに触れ、彼らから「トランプ氏が選挙戦中に発言した各々内容については真に受け取る必要はない」と言われたとロイターの取材記者に述べたという。
 
トランプ氏に大統領選挙で勝利した祝辞をヨーロッパの指導者は電話にて伝えている。態々、トランプ氏と直接会談をもつ意義はなかったように思える。

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